九州は緑に囲まれた自然豊かな地域です。
そこに住む子供達は、幼少期から自然と戯れ、両親と祖父母に囲まれて育つという恵まれた環境で生活していました。
私も幼少期から物心ついた頃には、山や川が遊び場で友達と一緒に走り回って、帰りが遅いと家族によく怒られたものです。
しかし、悲しいことに、現在は次々と農家を辞めてしまう人たちが増え、地域内の人口もドンドン減少しています。
私の住んでいるエリアでも、去年作付けしていた田んぼが、今年は耕作放棄地になっています。元気そうだった、あのおじいちゃんおばあちゃんはどうしたのだろうか?と悲しくなってきます。
これはなぜでしょう?
あんなに温かく、優しい“ふるさと”がどうして衰退してしまうのでしょう?
私たちは考えました。
そして一つの答えを見つけました。
「夢が足りない」のだ、と。
理想論だとか、屁理屈だとか言われるかも知れません。でも土と共に生きている農業に「夢が足りない」と感じてしまったのです。
子供たちは地球を救うヒーロー、ヒロインに憧れます。
しかし今の農業にそんなヒーロー、ヒロインはいるのでしょうか?
いないのなら私たちが育てればいい。私たちがヒーロー、ヒロインの親になればいいと考えたのです。
現在ROC IA SAGAは佐賀県の大学、高校、そして企業と協力し、佐賀の特産品を活かした商品開発を計画しています。
学生と言えばまだ「子供」と思う方もいるかも知れません。
しかし彼らの持つ夢を私たちの手で世界へ羽ばたかせてあげたいと思っています。
机上の空論でも、理想論でもいい。夢見ることから始めたいと思います。
いつの日か、ふるさとの子供たちが「夢をもち、夢とともに生きる」ことが出来る時代が来ることを信じて。
▷ROC IA SAGA代表井手の個人ブログ
「いっちゃんファーム」
個人ブログではこの記事を個人的視点を含め少し深く記事にしています。
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